章 81

まるで時が止まったかのようだ。初めて誰かを殺す、いや、人狼と言うべきか、その瞬間は人生を変えるほどのものだ。

口の中に血の味が広がる……そして、それは美味い。

ライアンの体は私の下で生命の気配を失っている。彼が完全に死んだことを確認するため、数秒待ってから解放する。彼の体はぐったりとし、呼吸はなく、心臓も止まっている。私にはすべてが聞こえるから、それがわかるのだ。

ようやく彼の亡骸から離れると、風呂上がりの犬のように体を震わせる。全身の筋肉、骨格の新たな構造とその連携、毛皮の揺らめきを感じる。すべてが心地よく、なぜかしっくりくる。

つい最近まで、人狼の力――優れた聴覚、鋭い視覚――を渇望してい...