章 84

レノアとジオールは、彼らの家で私のためにベッドを用意してくれて、どこからか、少しだぶだぶではあるけれど、まあまあサイズが合う服を都合してくれた。

たぶん三日ぶりにお風呂に入り、その後、生まれ変わったような気分になった。そう……女よ。まだ十八歳にはなっていないけれど、家を出てから私は成長した。まったくの別人――狼人間――になり、新たなアイデンティティを手に入れたのだ。

自分の部屋で日記帳を広げる。今なら演劇のネタには事欠かないけれど、今はそれが重要じゃない。自分の考えを整理する必要がある。何しろ、この二十四時間でたくさんのことが明らかになったのだから。両親は私が思っていたような人たちではなかった...