118話

風が私のスカートをからかうように揺らし、太ももの周りでふわりと膨らませて、ガーターが少し見えるほどになる。私はそれを無視して、第二塔の壁に肩をもたせかける。緊張で脈拍は速くなっているけど、新入生のガイド役をすることにワクワクしている。そして、トリスタン・ヴァンダービルトが私にしてくれたよりも、ずっと良い仕事をすることを保証するわ。朝早くからコリンズ校長の部屋に呼び出されるとは思っていなかったけど、それが学生メンターの宿命なのよね。きっと単位をちゃんと稼げということなんでしょう。そして、もしかしたら新入生は他の連中みたいな嫌な奴じゃないかもしれない？

バーベリー・プレップ・アカデミーに戻ってき...