201話

私は下唇を噛み、眉をひそめるトリスタンに近づくクリードを見つめる。彼は相手の顔の両側に指を置いた。

「冗談じゃない」トリスタンは鼻を鳴らし、クリードの手を払いのけると、彼の手首をつかんだ。「俺たちは互いのことをよく知ってるだろう。お前はボトムで、俺はトップだ。役割通りに演じるべきだな」

「くそっ」クリードは彼に向かって唸り、手首を引き戻そうとした。しかしトリスタンは彼を放さず、二人の男は互いを睨みつけた。トリスタンはクリードの手首を片手で押さえたまま、もう片方の手を友人の顔の横に添えた。二人は私の方を見た。

「これはきっと、インフィニティクラブの女の子たちに互いにキスさせる賭けをしていた...