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第二十四章――エバーグレーズ

「クソッ! クソッ! クソッ!」気が狂いそうだった。アポロは怒りに咆哮していた。己の番(つがい)と子を求め、彼らを見つけ出すためなら、この大地を焼き尽くすことさえ厭わない構えだった。

「必ず見つけ出す」ゼウスが俺をなだめようとしたが、何から手をつければいいのか分からなかった。血が沸騰するような怒りがこみ上げ、誰かに苦痛を与えたいという衝動が、体中を脈打っていた。

「先に研究所を追うか、それともキャンプか?」マテオが尋ねた。

「アルファ、ヘリコプターを確保しました」コナーが俺に報告した。

「私が操縦できる」クリスが言った。

「俺もだ」ゼウスが申し出た。

「研究所は...

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