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第二十四章――ダウン・アンダー

マック視点

日の出の直前、携帯電話が震えた。ガンマのチェイスからだった。俺はできるだけ静かにベッドを抜け出し、パジャマのズボンを穿く。それからリビングルームへと忍び足で移動し、電話をかけ直した。

「アルファ」

「ガンマ」俺も挨拶を返す。

「次のオークションの場所が判明しました。チームの準備もできています。メールから判断するに、捕虜は少なくとも十数名はいるかと。クリスがこちらに着き次第、日の出と共に出発します」

「空港に迎えの車は送ったか?」

「エリックを行かせました」

「ストライカーはどうした?」と俺は尋ねた。

「アリーの側を離れようとしません」

「アリーは大...

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