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第十三章 - 説得

「私はペットじゃない……」俺のメイトが、囁くような呻き声で言った。内なる獣がその挑戦に奮い立ち、興奮に唸りを上げる。

「そうか?」彼女を完全に支配し、服従させたいというスリルが、俺の全身を駆け巡った。アルファの本能に抗う彼女の、あの気概に満ちた反抗が好きだった。彼女が自分のしていることを理解しているのかどうかは定かではなかったが、俺はその気の強さを愛していた。

俺はバスルームへと向かい、メイトをベッドのそばに、求めるままに濡れそぼった姿で置き去りにした。部屋には彼女の興奮が濃密に立ち込め、天国のような香りが満ちていた。俺はバスローブを見つけ、探していたもの――長い木綿の腰...

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