第222章

安藤絵美は小さく頷いた。

「隠すことなんて、何もありませんから」

原田桐也はそれ以上深くは尋ねず、二人はコーヒーを飲み干すと身支度を整えた。安藤絵美が古村苗に声をかけ、三人で階下のレストランへと向かう。

原田桐也の秘書である林田悟朗はすでに到着しており、彼らの姿を認めると満面の笑みで手を振った。

「桐也様、安藤さん、古村さん、こちらです!」

席に着き、注文を済ませると、運ばれてきた料理に箸を伸ばす。

古村苗が食事の手を動かしながら、安藤絵美を気遣うように言った。

「絵美ちゃん、ご飯食べたらもう一回寝なおしなよ。買い物なら私一人で行くからさ」

安藤絵美は反対しなかった。実際、ま...

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