第223章

翌朝、安藤絵美は電話の着信音で目を覚ました。

手探りでスマホを掴み、画面に表示された原田の大奥様の名前を見た瞬間、彼女の眠気は一気に吹き飛んだ。

彼女は隣でまだ眠っている原田桐也を一瞥すると、急いで通話ボタンを押した。

「お義母様、こんな時間にどうされたんですか? もうお休みになる時間では……」

安藤絵美は電話の向こうの大奥様にそう問いかけた。

「絵美ちゃん、昨日は忙しかったの? 哲也と達也がね、あなたとビデオ通話したいって聞かなくて。顔を見るまでは寝ないって言い張るものだから、つい電話してしまったのよ」

大奥様の言葉が終わるか終わらないかのうちに、受話口から達也の不満そうな声が...

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