第227章

会場中がシンディの行方を探してざわめく中、安藤絵美は静かに席を立った。隣にいた原田桐也も立ち上がり、彼女を優しく抱き寄せる。安藤絵美は、彼の頬に自ら口づけを落とした。

「桐也様、トロフィーを受け取ってきます」

原田桐也は慈愛に満ちた眼差しで彼女を見つめる。

「ああ、行ってこい」

安藤絵美は颯爽と壇上へ上がった。

会場の誰もが呆気にとられ、言葉を失っている。

まさか、あのシンディが若く美しい東洋の少女だとは、誰一人として予想していなかったのだ。

「なんてことだ、神様の悪戯に違いない。あれがシンディだって? まるで高校生……いや、まだ中学生にすら見えるぞ。あの高名なジュエリー・マス...

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