第228章

原田桐也が安藤絵美を見つめる眼差しは、いっそう優しさを増していた。

男は結局、残念そうにその場を去っていく。

本来ならば他の男たちも虎視眈々と機会を窺っていたのだが、この光景を目の当たりにしては、諦めるしかなかった。

晩餐会が終わる頃には、安藤絵美は赤ワインをかなり飲んでしまっていた。ホテルに車が到着すると、原田桐也は彼女を抱き上げ、そのまま車から部屋へと運んだ。

古村苗は安藤絵美のハイヒールとバッグを持ち、リビングに荷物を置くと、原田桐也に一言挨拶をして自分の部屋へと下がった。

「桐也様、お水……喉が渇いちゃった」

安藤絵美はソファに横たわりながら、身体の火照りを感じていた。

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