251話

ウィノナは身動き一つせず座ったままだったが、レベッカはすでに隣のテーブルに駆け寄り、オースティンに食ってかかっていた。「オースティン、あんたねぇ、ちょっと質問しただけじゃないの? こっちは正面から聞いたのに、後ろから裏切られた気分よ。ウィノナは私があなたとグルだと思ったじゃない」

決断力で知られるウィノナも、言葉を失っていた。

オースティンはレベッカの手を払い除け、ウィノナの隣の椅子を引き、堂々と腰を下ろした。「女性を口説くなら、自分でやる方が誠実ってもんだ。よし、紹介は済んだ。もう行っていいぞ。隣の通りまで行って、ピザを箱で買ってこい」

レベッカは彼を睨みつけた。「自分で頼んだ方がいいんじゃ...