325話

ザッカリーは苛立ちに顔をしかめた。「昨夜は安全日のはずだったし、それに中で出したつもりはないんだが」

久しぶりのセックスで、彼自身も確信が持てなかった。昨夜は興奮しすぎて我を忘れてしまったのだ。

ウィノナは「本気で言ってるの?」とでも言いたげな視線を彼に投げつけた。「安全日なんて目安でしかないのよ。絶対安全なわけじゃない。それくらい分かってる?」

ザッカリーは鼻で笑った。「俺はお前の女友達じゃないぞ」

「誰を馬鹿にしてるの? マシューはいつもあなたを褒めてるのに、あなたは口を開けば人をけなしてばかりね」

マシューが俺を褒めてる?

ライバル同士、火花が散るのが普通だ。邪魔を...