第13章 あの男は誰だ?

第11章

チャット画面に映し出された写真。

女の華奢な手には、彼女の結婚指輪が嵌められていた。

そして背景には、リビングのシャンデリアが写り込んでいる。

西園寺昴との蜜月の日々、情熱に任せてソファで愛し合ったあの時、見上げた景色と同じだ。彼女はその角度に見覚えがありすぎた。

神田ミユ:『お姉さん、お宅のシャンデリアってどこのブランドですか? 両親の家にもつけたくて』

写真の主役はどう見ても指輪なのに、わざわざ背景のぼやけたシャンデリアについて尋ねてくる。

白石凛はペンを置き、スマホに返信を打ち込んだ。

【お下がりを宝物みたいに自慢するのは、西園寺昴が新しいのを買ってくれないか...

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