第55章 おやすみ、白石さん

二人はリバーサイド・ガーデンに到着した。

白石凛とアンナが中に入ろうとしたその時、またしても西園寺昴から着信があった。ディスプレイの表示を見て、アンナは鼻を鳴らして嘲笑した。

「あのクズ男、今更何の用よ?」

白石凛は眉一つ動かさず、即座に通話を切断した。

「やるじゃない。あのクズにはもっと早くこうすべきだったのよ」

アンナは手を叩いて喝采し、毒舌を続ける。

「あんたは気が長すぎるのよ。もし私が同じ目に遭わされたら、ただじゃおかないわ。刺し違えてでも地獄を見せてやるのに」

二人はソファに腰を下ろした。白石凛は僅かに沈黙した後、意を決したように口を開く。

「アンナ、この子……諦め...

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