第68章 他人が君を陥れるのは許さない

白石凛が席に戻ると、西方牧子が心配そうに顔を覗き込んできた。

「凛先輩、大丈夫ですか?」

「平気よ」

白石凛は平然と答えた。

「嘘は真実にはなれないし、真実は嘘にはならないもの」

昼休み、凛はアンナと待ち合わせた。

場所はクロキ・ホールディングス近くのレストランだ。

真っ赤なオープンカーで颯爽と現れたアンナに、周囲の通行人たちは思わず足を止めて見入ってしまう。彼女はそんな視線を気にするどころか、通りすがりのイケメンに派手な投げキッスまで送っていた。

窓際の席からその様子を見ていた凛は、思わず失笑した。

燃えるような真紅のドレスに銀のハイヒール、そしてゴージャスなウェーブヘア...

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