第18章 鑑定報告の結果が出た

村上鈴子は何か言いたげな視線を、綾瀬美月の腕の中にいる綾瀬陽へと向けた。

その子が着ているのは、一目で上質だと分かる、真新しいブランド物の子供服だった。

綾瀬美月の表情が曇る。村上鈴子が何を邪推しているのか、手に取るように分かったからだ。

だが、弁解するつもりもなければ、このような人間に説明する必要もない。

彼女は歩調を早め、声を冷たくした。

「もう始業時間よ」

軽くあしらわれた村上鈴子は、不満げに口を尖らせたが、内心では自分の推測に確信を深めていた。

刑務所上がりの女が、急に身なりを整え、子供には若様のような格好をさせ、おまけにイケメンが運転する高級車での送迎付き?

パトロ...

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