第7章
翌朝八時、悪夢にうなされて飛び起きた。スマートフォンの着信音が、夜明けの光の中、ひどく耳障りに響いた。
「どうしたの?」寝ぼけ声で電話に出る。
「香織! 今すぐゲーム日報のトップ記事を見て!」咲良さんの声は、今までにない緊張感をはらんでいた。「私たちが考えていたより、ずっと酷いことになってる!」
震える指でウェブページを開くと、目に飛び込んできた衝撃的な見出しに、瞬時にして血の気が引いた。
『著名デザイナー森井香織に新人作品の盗作疑惑か――創造性の枯渇か、モラルの崩壊か?』
「そんな……」呟きながら、下にスクロールする。
さらに追い打ちをかけたのは、テクノゴシップの扇情的な...
ログインして続きを読む

チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章


縮小

拡大