第103章 まさか彼が彼女の味方に?

診察を終えると、医師はようやく顔を上げ、ベッドの足元に立つ陸奥司を咎めるように見やった。

医師の口調はかなり厳しいものだった。

「患者さんの足の怪我は、本来なら絶対安静が必要なんですよ。それなのに転倒だなんて、二次的なダメージは甚大です! 骨折していなかったのは不幸中の幸いですが、完治までの期間は確実に延びてしまいます。ご家族はいったいどういう看病をされているんですか? これほど不自由な状態なのに、目を離してさらに怪我をさせるなんて」

医師の言葉には、遠慮のない非難が込められていた。病室の空気が一瞬にして凍りつく。

西園寺琴音は、思わず息を呑んだ。

プライドが高く冷淡な陸奥司のこと...

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