第112章 途絶えた手がかり

手がかりはすぐ目の前にあったはずなのに、完全に断ち切られてしまった。

二階堂瑠璃……もし、本当にあなたが……。

絶対に許さない。

西園寺琴音は、心の中で一言一句噛みしめるように誓った。

翌朝、留置場の重い鉄扉が再び開いた。

「西園寺琴音、仮保釈の手続きが取られた。支度が済み次第、一時的にここを出られる」

看守の声が響く。

琴音は呆然とした。聞き間違いかと思ったほどだ。

仮保釈?

これほど状況が不利な中で、一体誰が私を?

松葉杖をつき、重い足取りで看守の後をついていく。

受付ロビーに見知った人影が現れた。

稲崎秀信だ。

琴音の姿を認めると、彼はすぐに駆け寄ってきた。

...

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