第7章

 平部空はこの分野の権威だと言われている。

 元木は二週間かけてリサーチを行い、全国各地の専門家に電話をかけ続けた。

 彼女は、友里子にとって最後の希望だった。

 そして、彼らにとっても最後の希望だった。

 治療室は狭く、飾り気のない簡素な部屋だった。友里子はリクライニングチェアに腰掛け、こめかみに電極パッドを貼られている。平部医師が機械の設定を調整していた。その装置は、元木がリバーサイド療養所で使用していたどの機材よりも遥かに先進的なものに見えた。

「少し不快感を伴いますよ」

 平部医師が注意を促す。

 友里子は小さく頷いた。

 元木は壁際に立ち、その光景をじっと見つめてい...

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