144話

フレデリック

一般的に、私は人を外見で判断しないようにしているが、今目の前にいるような変わり者の集団を見たことがあるとは思えない。節くれ立ち、白髪交じりで刺青だらけの無法者たちは、あまりにも典型的な荒くれ者の見た目で笑ってしまうほどだ。まるで映画の配役担当者が「はみ出し者募集」という広告を出したら、街中の筋骨隆々のごろつきが全員オーディションに現れたかのようだ。

まあいい、彼らのスタイルは気に入らないかもしれないが、彼らが私に必要な人材であることは間違いない。バスティアンがいなくなった今、パックに混乱をもたらす絶好の機会だ。この好機を利用しない手はない。

「アルファが本当にいないと確信し...

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