77話

セレネの視点

ここに到着してからどれくらい経ったのかわからない。窓がないので昼か夜かを判断する手段がなく、何時間も経ったように感じるけど、苦しみはいつも時間の流れを遅く感じさせる。

ソフィーはようやく泣き止み、今は地面でマニアックに膝を抱えて前後に揺れている。かわいそうな女性だけど、彼女が私たちの状況の一因であることは忘れられない。もし私だけを巻き込んだのなら、もっと理解を示せたかもしれない。でも私の子供を危険にさらしたことは許せない。

リラは私の膝の上で心地よく眠っている。私は何とか平静を保とうとしている。ストレスと脱水で頭が痛く、もし他の場所にいたなら、お腹の鳴る音の大きさに恥ずかし...

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