チャプター 178

アレクサンダー視点

投光器の強烈な光が、まるで液状の炎のように網膜を焼く。だが俺は目を見開き、敵の陣形に綻びがないか油断なく視線を走らせた。

光の背後から、三十もの武装した人影が現れる。その動きは統率が取れており、洗練されたプロのそれだった。

一歩前に進み出た男、そいつがリーダーに違いない。長身で、無駄のない体つきをしている。

「私はエドモンド・ベルだ」男は言った。その声には、狩りに失敗したことのない者特有の、余裕に満ちた自信が滲んでいる。「私の名を聞いたことがあるかね?」

(クソッ。エドモンド・ベルだと。北西部の群れを三つも壊滅させた、あのハンターか)

「初耳だな」俺はそう嘯(う...

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