チャプター 18

マックス視点

大きな鉢植えの陰に隠れ、僕は神経質に彼の様子をうかがっていた。しまった! リリーを一人であそこに待たせておくべきじゃなかった。

「キャシー、一人で会社に来てはいけないと言ったはずだが」彼の声は厳しくなり始めた。「自分の体調を考えなさい」

リリーの小さな顔がくしゃりと歪み、みるみるうちに目に涙がたまっていくのが見えた。まずい――今にも泣き出しそうだ。リリーはプレッシャーに弱く、すぐに泣いてしまうことを僕は知っていた。そして今、彼女が対峙しているのは、いかつい顔の見知らぬ男――たとえこの男が僕たちの父親かもしれないとしても。

「わたしは――」リリーは言いかけて、不意に口をつぐ...

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