ショット・トゥ・ザ・ハート

アイラ

まぶたが重りのように感じられ、無理やり瞬きをして目を覚まそうとする。これほど疲れ切って目覚めたのは、生まれて初めてかもしれない。いや、それはたぶん言い過ぎだろうけど、それでも疲れが残っているのは事実だ。巣の馴染みのある匂いで、自分がどこにいるか認識する。体を起こすと、セインが巣の壁にもたれかかって座ったまま眠っているのが見えた。彼は泥だらけで、まるで戦場から戻ってきたみたいだ。実際、そうだったんだろう。昨夜は私たち全員にとって、ある意味で戦いだったのだから。

私は彼の方へと這っていき、途中で欠伸を漏らす。彼のおでこにそっとキスを落とすと、彼は何かモゴモゴと呟いたけれど、聞き取れなか...

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