正しい方向

セイン

失った四人の群れの仲間のための「生のお祝い(追悼集会)」は、予想していた以上に精神的にきついものだった。率直に言って、側近の誰もが想像していた以上に困難な時間だった。

俺たちは家族を失った。

友を失った。

俺たちは皆、失うことに心底疲れ果てていた。

だが、その悲しみに浸っている時間は俺にはなかった。常に監視の目を光らせ、報告に耳を傾け、不審な動きや行方不明者、どんな些細なことでも探り続けなければならなかったからだ。

結果、何もなかった。

門限は依然として有効で、国境も閉鎖したままだ。そのことに対して、不満や反発の声が上がり始めている。

いいぞ。

それこそが、俺の望みだ...

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