あなたはこれをしてない

アイラ

数日が過ぎたが、セインは私に心を開くどころか、すべての時間を仕事と私の安全確保に費やしていた。

それも、『全世界』から私を守ることに。

最初はあちこちで「ドアの鍵を閉めておけ」「一人でいることを誰にも言うな」と、ちょっとした注意を受けるだけだった。

それから、彼は私にもっと家にいるよう勧めるようになった。

そして今では、どこかに裏切り者が潜んでいるという理由で、事実上の軟禁状態になってしまった。

ここにある既製品か、彼が直接調理したもの以外は何も口にできない。毒が入っている可能性があるからだ。

郵便物も開けられない。何かが仕込まれているかもしれないからと、すべてオフィスに...

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