パニッシュメント・ポゼッション・ミートボール

サイラス

ホテルのシャワーに二人でよろめきながら入ったときには、肌の上で血がすでに乾き、こわばり始めていた。そのほとんどが俺の血ではないことなど、どうでもよかった。血は血だ。べったりと纏わりついて離れない。今夜、レイヴンの肌に刻まれた物語はどれも、後から駆けつけるのではなく、俺が彼女と共に紡ぐべきものだった。

彼女は破れたシャツを剝ぎ取りながら笑った。まるで、戦闘の真っ只中で攫われ、そこから爪で道を切り拓いて戻ってきたことなど、冗談でしかないとでも言うように。彼女にとってはそうだったのかもしれない。だが俺にとっては? 問題だった。

彼女がなぜそうしたのかは理解できる。いつだって彼女のことは...

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