ダブルチョコレートチャンククッキー

アイラ

窓から降り注ぐ陽の光を浴び、私は気だるさと混乱の中で目を覚ました。最後に覚えているのは、セインが私に与えてくれた、アルファからは初めてのオーガズム。そのエクスタシーと余韻に我を忘れていた。そして今、私はベッドに一人きり。セインとの間に起こったことを後悔しているかって? ええ。だって、彼が私の正体を知ってしまったら、私か、あるいは彼のすべてが終わってしまうかもしれないから。じゃあ、今までで一番ゴージャスで、思いやりのあるシフターとの、人生で最も快感に満ちたオーガズムを後悔しているか? いいえ。でも、一人で目覚めた今、失望以外の何も感じられない。彼が残って抱きしめてくれるなんて、そんなこ...

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