運命の気まぐれな仲間

セイン

またしても俺は、臆病者のようにアイラを置いてきてしまった。彼女を抱きしめて夜を明かすことさえできなかった。側に置くことで彼女を傷つけている、俺の熱くなったり冷たくなったりする感情で彼女の気持ちを弄んでいるという罪悪感に、心が引き裂かれそうになったからだ。彼女が欲しくてたまらない。だが、そうすべきではないことも分かっている。

ああ、俺の感情は彼女に対して熱すぎる。それが問題なんだ。運命の相手から彼女を引き離すほど、俺は冷酷にはなれない。彼女の片割れ。彼女に必要な対等な存在として、運命の女神によって定められた相手。彼女が学び、成長するのを助けるシフター。命以上に彼女を愛する運命にある伴...

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