ネスティング

セイン

タイラーが先日の襲撃から見つけ出した、千八百マイル離れた山脈へと続く金の流れを追っていたかと思えば、次の瞬間には、全身を乗っ取られるほどの強烈な快感に襲われた。マインドリンクで繰り返し「セイン」と聞こえると同時に、俺のものが瞬時に硬く昂る。飲んでいた水にむせ、デスク中に盛大に吹き出してしまった。そこから立ち直るのは容易ではなかった。普段の俺が堅物で気難しいことを知っている部下たちの前では、特にそうだ。切望に駆られて股間を固くしている姿ではなく、な。

「パックの準備はできたか?」俺が尋ねると、サイラスが頷いた。全てを公にするため、俺は集会を招集したのだ。俺たちはパックハウスを出て、リ...

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