ヒート・デイ1.5

セイン

俺は役立たずだ。絆を通じてアイラの痛みとパニックを感じ、全力で彼女のもとへ駆けつけた。泥の中を這いずり、痛みと混乱でよろめく彼女の姿は、俺の腹の底をよじれさせ、新たな罪悪感が全身を苛むには十分だった。ここにいるべきだった。彼女が俺を必要としていたこの場所に。

さっきの小さなオーガズムのおかげで、なんとか彼女をシャワーに入れて泥を洗い流し、巣に寝かせることができた。ヒート中の体温の急上昇は注意深く確認することが不可欠だ。ノットを得られなかったり、体温調節ができなかったりした結果、命を落とすオメガもいる。今回が俺たちの最初のヒートかもしれないが、これから何度も経験することになる。そして...

ログインして続きを読む