第152章

 リビング。安田延司は完全に眠気を失い、頭痛を覚えながらソファに沈み込んでいた。

 佐藤玲が唇に残したあの柔らかな感触が、今も消えずにいる……。

 さっきは少し厳しくしすぎただろうか。彼女を泣かせてしまった。

 だが、彼女の大胆な行動とその動機を思うと、どうしても眉間に皺が寄ってしまう。

 あの子は最近、ますます常軌を逸してきている。

 自分の立場というものを少しも顧みていない。まだ若いというのに男に飛びかかるなど、もし相手が自分以外の男だったらどうするつもりだったのか。

 だがそれ以上に予想外だったのは、ここ数年ずっと自分に付きまとっていたあの小娘が、まさか秋山棠花の親友だった...

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