第165章

アーヴィンは藤原司のセンスに対して心の中で毒づきながら、彼が最初に却下したドレスを取り出した。

「これが一番露出度が低いドレスです。これ以上はありません」

アシスタントも藤原奥様のスタイルがモデルのようだと感じていたが、佐藤桜にドレスを着せる際に彼女の体に残る痕跡を見て、理由を理解した。

藤原さんは冷酷で禁欲的に見えるが、実際には奥さんをこんなに苦しめていたとは……

桜は恥ずかしさで心がいっぱいで、アシスタントさんが藤原司を変態だと思っていることに全く気づいていなかった。

ドレスを着替え、首にかけていたピンクダイヤの結婚指輪を右手の薬指に移した。

「藤原奥様、本当に美しいです!美...

ログインして続きを読む