第200章

そして持ち帰られた品々は、藤原司と田中彦がその場で破壊した。骨董品は「ぱちぱち」と音を立てて粉々になり、十桁の価値を持つ品が一瞬で無に帰した。あの最高級の武器製造図も、一筋の炎で灰と化した。

彼、藤原司が送り出したものを、再び受け取る道理などあるはずがない。

南条以勇が受け取ろうと受け取るまいと、とにかく謝礼は渡したのだ。

二人の男は視線を交わし、無言の了解のもと廊下の奥にある空中庭園へと向かった。

辺りには人影はなく、ただ秋風がさっと吹き抜け、木々の葉を揺らす音だけが響いていた。

南条以勇は片膝を曲げて壁に寄りかかり、その怠惰な姿は爪を収めた大型の猫のようだった。しかし...

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