第219章

結局は恥じらいが勝って、その手を下すことができなかった。普段の保守的なパジャマを着ないだけでも精一杯で、シルクのキャミソールワンピースを身につけていた。

水紅色のネグリジェは、彼女の元々ミルクのように白い肌をより一層魅惑的に引き立てていた。

藤原司の審美眼は確かだが、どこか直球な男らしさがあり、彼女に選ぶ服はたいてい、ピンクや赤系統のワンピースが多かった。

桜はすべての準備を整え、ベッドに座って藤原司を待っていた。

彼は最近どうやら特に忙しいらしく、なかなか部屋に戻ってこない。桜は待ちくたびれて眠ってしまい、再び目を覚ました時には既に午前2時18分になっていた。

藤原司はまだ戻って...

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