第25章

この一瞥で、視線が定まった。

写真には、ランウェイに立つ女性の姿が映っていた。彼女は鮮やかな赤のふんわりとしたミニスカートを身にまとい、そのデザイン自体は特別目立つものではなかったが、彼女が着ると一瞬で高級感が漂った。

彼女の顔立ちは精緻で、無表情で立っている。その夜のクラブショーとは違い、その夜は彼女のオーラが全開で、まるでまるで一顧だけも惜しむ女王

写真の中の彼女は高貴でありながらも可憐で、まるでお姫様のようだった。

家での彼女とはまるで別人のようだ。

「兄貴、わかったでしょう?」高橋駿は藤原司の様子を見て、彼が彼女を知っていたこと、そして彼女に興味を持っていることを確信した。...

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