第51章

ペットらしい姿だ。

高橋駿と中村安は再び目を合わせ、スマホを取り出して個別にチャットを始めた。

【俺が見間違えていないよな?兄貴が返信したのか?】

【あの不夜館で生き残った女じゃないか?】

【俺も知りたいんだよ!】

……

桜はまさか伊藤香が高級ビリヤードクラブに連れて行くとは思わなかった。

「ここ…私たち二人の女性がこんな場所に来るのはちょっと適切ではないじゃない?」桜は金色の看板を指さし、疑わしげな顔をした。

伊藤香は今日、ワインレッドのタイトなミニドレスを着ていた。ドレスは彼女の前後の曲線美を包み込み、冷たい美しさと致命的な魅力を放っていた。女性でさえ彼女の魅力に引き込ま...

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