第17章

中の生理用ナプキンを見て、林田澄子の笑顔はやや硬くなった。

幼い頃から一緒に育ち、何でも話せる親友とはいえ、やはり異性に自分のそんなプライベートなものを買ってもらうことに、林田澄子は思わず少し恥ずかしさを感じた。

「ありがとう!」

江口琛はベッドテーブルを林田澄子の前に押し出し、魔法瓶を持ってきた。

蓋を開けながら言った。

「何を遠慮することがあるんだ!ほら、おかゆを飲みなよ、俺が買ってきたんだ」

「あなたが買ったの?」林田澄子は愕然とし、心が粉々に砕けた。やはり山崎川ではなかったのだ。

「ああ!話すと腹が立つよ、林田澄子、もうそろそろ山崎川と離婚しないなら、マジで絶交するから...

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