第36章

「怖いことなんてない」山崎川は平然とした顔で言った。

「お前がやったからには、その結果を受け入れる覚悟もあるだろう!」

林田澄子は目を伏せ、心が疲れ果てたように感じた。

数秒間の呆然とした後、彼女は何かを思い出したように山崎川に尋ねた。

「写真は誰が撮ったの?」

山崎川は言った。

「お前、重要なポイントを勘違いしてるぞ。問題は何が写っていたかだ」

「私を監視させてたの?」

「そんな退屈なことするか」山崎川は言った。

「お前はそこまで重要じゃない」

林田澄子はこの二日間の藤井海の様子の変化を思い出し、尋ねた。

「藤井海?」

山崎川は彼女を一瞥し、まさか半分も当てられると...

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