第39章

林田澄子、江口琛と秋山美羽の三人は昼食を食べに行った。しかし、料理が運ばれてきたばかりのところで、林田澄子の携帯が鳴った。

おじいさんからの電話だった。

「澄子?足を怪我したのか?今どこにいる?迎えを寄越すぞ」おじいさんの声は切迫していた。

おじいさんはどうして彼女の足の怪我を知っているのだろう?

林田澄子は意外に思ったものの、すぐにおじいさんを安心させようと、心配させまいと急いで言い、すぐに向かうと伝えた。

おじいさんに迎えを出させることなく、江口琛が彼女を送っていった。

本家に着くと、執事が出迎え、自ら車椅子を押して中へ案内した。

林田澄子が玄関を入ると、おじいさんはすでに...

ログインして続きを読む