第47章

林田澄子は彼女を見つめて言った。

「私に何を言ってもいいけど、藤原南に会ったら変なことを言わないでね」

秋山美羽も分別をわきまえていて、素直に答えた。

「わかったわよ！」

藤原南に会うと、彼の澄んだ端正な瞳は、まるで林田澄子しか見えていないようだった。

秋山美羽は横でこっそり笑った。

彼女は本当に林田澄子があのクズ男・山崎川から早く離れることを願っていた。

林田澄子はもっといい男に値する。

彼女が観察したところ、この藤原南は、容姿が良く、体つきも素晴らしく、しかも資産家だ。

林田澄子が既婚者だと知っていても、この眼差し、この態度を見ると、彼女は満足だった。

藤原南は目には...