第42章

春 POV

翌朝、目を覚ますと自分がベッドに横たわっていることに気づいた。薄い毛布が掛けられ、その下は完全に裸だった。

私は苦労して起き上がったが、頭はまだぼんやりとしていた。

ベッドの傍らで携帯を見つけ、隆に電話した。

すぐに隆が私の寝室に入ってきた。

「昨夜、あぁ、頭が痛い……昨夜どうやって戻ってきたんだ?」

「俺が担いで連れ戻したんだ。昨日、廊下を巡回していたとき、あんたのスイートルームのドアが開いていて、中に入ったらあんたの姿がなかった。心配したが、床に酒瓶が落ちていたから、あんたが酒を飲みに行ったんだろうと思って、とりあえずワインセラーを探してみた。幸いそこにいてくれて...

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