第91章

藤原春POV

朝九時、俺はベッドで目を覚ましたが、少し頭がぼうっとしている。腕時計に目をやると、睡眠時間は二時間ほどだろうか。

隣で熟睡しているサラに視線を移し、思わず口角が上がる。

明け方、彼女が与えてくれたセックスは情熱と愛に満ちていて、二人の身体と魂は完璧に溶け合っていた。その感覚は、まるで神が俺の身体から取り去った肋骨をついに見つけ出し、返してもらったかのような、満たされた気持ちにさせてくれる。

そうだ、サラの出現が、俺をひとりの完全な人間にしてくれた。本当の意味で完璧な幸福とは何かを教えてくれたのだ。

神よ、彼女に出会わせてくれて感謝します。

彼女がまだ媚薬香から回復し...

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