第24章:スウィート...恋人?

ライラ視点

彼の顔に浮かんだ驚愕の表情と、妊娠して張ってきた胸がほぼ丸見えになっているという事実――どちらがより最悪なのか、私には判断がつかなかった。妊娠三ヶ月ではお腹はまだ目立たなかったが、胸は確実に大きくなっていたのだ。

「あ……てっきり、午前中はずっと会議かと」

羞恥心で涙目になりながら、私はどうにか声を絞り出した。今すぐ床が割れて、私を飲み込んでくれればいいのにと本気で願いながら。

ルーカスは気まずそうに咳払いをすると、すぐに視線を逸らした。「そのはずだったんだが、予算会議が早めに終わってね」彼の声は硬かったが、そこには私がうまく判別できない何かが混じっていた。「いきなり入ってき...

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