第40話超ばかげた

ライラ視点

二日。この冷たく、生気のない屋敷に来て二日。私はすでに窒息しそうだった。手描きの天井から輸入物の大理石の床に至るまで、至る所が富と特権を叫んでいるようだった。

私はキングサイズのベッドに身を横たえ、ありえないほど柔らかいマットレスに沈み込んでいた。家にある安物のバネのきしむベッドとは似ても似つかない。家。

その言葉は、残酷な冗談のように頭の中でこだました。ひび割れた壁と、気まぐれな配管の小さなアパート。あれこそが家だった。この金メッキの鳥籠が、家になることなど決してない。

到着以来、厚手の遮光カーテンはずっと閉ざされたままで、巨大な寝室は永遠の薄闇に包まれている。手入れの行...

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