第86話死んだネズミだらけの小包

ライラ視点

「人が多すぎる」イーサンはため息をついた。注目の的になるのが明らかに居心地悪そうだ。ステラとミアが階段を降りてくると、みんなが私たちの周りに集まってきた。二人はおもちゃの銃を抱えていて、それを大げさな身振りで私たちに配り始めた。

「中身は何だ?」イーサンは疑わしげにその『凶器』を見つめながら問い詰めた。「何が入っているにせよ、俺のソファを汚すようなものじゃないだろうな」パーティーの最中でさえ、相変わらずの潔癖症(コントロールフリーク)だ。

「もう、ただの色付きパウダーよ」ミアは唇を尖らせた。「掃除すればきれいになるわ」

イーサンは断固として首を横に振った。「メイソン!」彼は...

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