第11章 東京での再会
東京での大学生活にもすっかり慣れた頃、私は相変わらずコンビニのバイトを続けていた。
その日、冷蔵ケースのドリンクを整理していると、ポケットのスマホがぶぶ、と短く震えた。
エプロンで手を拭いて取り出し、画面を覗き込む。
LINEの通知だった。送り主は、あのアカウント――『絶対に東京へ』。
「合格しました。東京に行きます」
指が、時間が、ぴたりと止まった。スクリーンに触れる寸前で、どう返信すればいいのか分からなくなる。
この人はいつも私の動画にいいねやコメントをくれ、時には投げ銭までしてくれたけれど、こうして直接連絡をくれたことは一度もなかった。
「本当ですか! すごい...
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チャプター
1. 第1章 誤って送られた弁当
2. 第2章 ごめんなさい、この三ヶ月弁当は全部私が食べました
3. 第3章 意外なランチと気遣い
4. 第4章 深夜の逃亡

5. 第5章 意外な避難所

6. 第6章 若様と野良猫

7. 第7章 勇気と警告

8. 第8章 真実と勇気

9. 第9章 父の懇願

10. 第10章 父の去り

11. 第11章 東京での再会

12. 第12章 モブキャラがヒロインに昇格


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