第4章

三度も服を着替え、ようやくジーンズとセーターに落ち着いた。髪をとかしている間も、手の震えが止まらなかった。

中島佑衣にどこまで話すべきだろう?『生まれ変わり』だなんて、自分でも完全にイカれているとしか思えない。

らせん状に落ちていく思考は、ドアをノックする音に遮られた。

「どうぞ」

入ってきたのは、湯気の立つマグカップを持った藤井景だった。

「出かける前に、紅茶でもどうかと思って」

マグカップを受け取ったが、口はつけなかった。

「ありがとう」

「それで、本当にその約束、行くつもりなのか?」

「友達とコーヒーを飲むだけだよ」

藤井景は私のベッドの端に腰掛け、思慮...

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