第4章
三度も服を着替え、ようやくジーンズとセーターに落ち着いた。髪をとかしている間も、手の震えが止まらなかった。
中島佑衣にどこまで話すべきだろう?『生まれ変わり』だなんて、自分でも完全にイカれているとしか思えない。
らせん状に落ちていく思考は、ドアをノックする音に遮られた。
「どうぞ」
入ってきたのは、湯気の立つマグカップを持った藤井景だった。
「出かける前に、紅茶でもどうかと思って」
マグカップを受け取ったが、口はつけなかった。
「ありがとう」
「それで、本当にその約束、行くつもりなのか?」
「友達とコーヒーを飲むだけだよ」
藤井景は私のベッドの端に腰掛け、思慮...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章


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